「ロマンありすぎ」「中島みゆきが歌ってた」 計画に遅れも…《黒部宇奈月キャニオンルート》早ければ2026年に一般開放! いったい何がすごい?

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さて、ツアー一行がヘルメットを受け取り、バスに乗り込んで最初に向かうのは、1963年に完成した巨大発電所「黒部第四発電所(通称:くろよん)」に向かう専用のトンネル道路です。

途中、映画『剱岳 点の記』(09年)の舞台地となった名峰・剱岳が望める展望台を通り、バスが着いた先は、「インクライン上部(じょうぶ)停留所」。ここからは、地底のトンネルを上下するケーブルカー「インクライン」に乗って発電所に向かいます。

ルート
ルートの全容はこのような感じ(筆者撮影)
インクライン
「インクライン上部」から奥に見えるインクラインに乗って先に進みます(筆者撮影)
インクライン
上下から行き来するインクライン。見たことのない迫力ある車体です(筆者撮影)

インクラインで一気に下ると、発電所の中枢に入ります。よくぞこんな大工事を、と思える巨大な施設。内部では、発電設備や地下の施設見学も可能です。

黒部第四発電所
「黒部第四発電所」の地下施設の内部(筆者撮影)

中島みゆきさんが歌唱した「あの舞台」

黒部川第四発電所からは、工事用に使われた「上部専用鉄道」の蓄電池機関車が牽引する客車に乗って、「欅平(けやきだいら)」へ向かいます。

同区間については02年、NHK「紅白歌合戦」の中継にて中島みゆきさんがトンネル坑内の線路で『地上の星』を歌ったことから話題を呼びました。

『地上の星』といえば、言わずもがな、「プロジェクトX~挑戦者たち〜」の主題歌です。00年に、黒部ダムの建設プロジェクトが「プロジェクトX」で取り上げられたことから、歌唱地として黒部ダムが選ばれた、とのことです。

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