「動かない おじいさんにトドメ〜」 timelesz篠塚大輝《不謹慎ギャグ》炎上の"戦犯"は誰? オーディションコンテンツ発アイドルに感じた危うさ
まず篠塚さんのギャグのどんなところが不適切とみなされたのか。
若者が高齢者に暴力をふるうようなフレーズと手の動き、さらにそれを笑いながら行ったことも含め、朝の情報番組では受け入れられづらいものでした。
情報番組では毎日さまざまな事件や事故などを扱い、逆境下の人々や被害者も報じているだけに、暴力や死を連想させるような内容は避けなければいけません。
また、1日のスタートである朝は気持ちよくすごしたい人が多いだけに、不快な気持ちにさせてしまうコメントや動作は避けるのがセオリー。これらは芸能界における基本だけに、マネジメント側や制作サイドがそれを教えていなかったことが露呈されました。
アイドルの自覚とスポンサーへの配慮が欠如
今回の一発ギャグは篠塚さんの自作であることが、放送前の番組のSNSで予告されていましたが、本当に自分で考えたものなのか。それともマネジメント側や制作サイドからすすめられたものだったのか。事前の内容チェックはなかったのか。これらはわかりませんが、発言が注目を集めるタレントである以上、本人に一定の責任があることは間違いありません。
特に篠塚さんは応援してくれる人がいて成立するアイドルであり、人を笑顔にする職業。他の職業以上に誰かを傷つけることに注意を払うべき立場でしょう。さらにアイドルは「ファンは何を望んでいるのか」を察知するなど、常に相手の立場から物事を考えることが求められています。
その点、今回のギャグは「これを言うと傷つく人がいる」「自分もいずれはおじいさんになる」などの想像力が欠けていた感は否めないでしょう。
もう1つ重要なのは、timeleszが多くのCMに出演しており、なかにはAOKIなど男性がメインターゲットの企業も含まれていること。
それ以外でも「タイムレスマン」(フジテレビ系)、「timeleszファミリア」(日本テレビ系)、「timeleszの時間ですよ」(TBS系)の冠番組、あるいは現在timeleszが主題歌を担当しているドラマ「パパと親父のウチご飯」(テレビ朝日系)と「ひと夏の共犯者」(テレビ東京系)のCMスポンサーも同様。
スポンサーの顧客となる人々を怒らせてしまうような発言は避けるべきでしょう。
ただ、今回のギャグはそれらと同等以上に、タレントとしての重大な問題点がありました。



















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