「大勢」でも「1人」でもダメ…お店を繁盛させるには【最初のお客さんは2人】がいい納得の理由
2人は、何個か商品を買ってくれました。荷物が増えてしまったので「良かったらご自宅まで送りましょうか」と、車で2人を送りました。そして、お店に帰ってしばらくすると電話が鳴りました。
出てみると、さっきのお客さんからでした。「お店の話をしたら、わたしも行きたい、という人がいたから、迎えに来てくれないか」という連絡でした。そして団地に向かうと、なんとそこには10人以上もの人が集まってくれていたのです。
車を何往復もさせ、皆さんをお店にお送りしました。当然、その間お店にわたしはいません。すると、最初の2人のお客さんが「わたしが店番をしておいてあげる」と言ってくれ、「さっきのお客さんのお家への配達、わたしがやってあげるよ」という方まで出てきました。
今ではコンプライアンス的に難しいかもしれませんが、なんと「集金に行ってくれたお客さん」までいました。
その後、店には常にお客さんが入ってきてくれるようになり、その賑わいを見て新規のお客さんも来てくれるようになりました。わたしの手が回らないときには、なんと団地のお客さん達が商品の説明をしてくれたりもしました。
そうして4000万円の借金を1年足らずで全額返済することができました。
ポイントはお客さんが「1人」ではないこと
これは、『鶴の恩返し』などのような教訓を含んだ昔話ではありません。今日からでも実践可能なマーケティングの話です。現代であれば、例えば団地は「SNS」や「界隈」に置き換えられますし、「何も売りつけない接客によるファン作り」は「SNSでの日々の有益な情報の発信」になるでしょう。
そして「お客さんが複数人」というのも大切な点です。簡単に言うと「お客さん同士で盛り上がってくれる」からです。
「お客さんが1人」だった場合。お客さんは「わたしに会っている時」「お店に来ている時」「また商品を使っている時」はそのことを思い出すかもしれませんが、それ以外の時間では特にそのことを考えないでしょう。



















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