外山さんは国立病院に転院して、ECT(電気けいれん療法)の施術を受けました。その入院期間は3週間で相部屋、かかった医療費は28万円(保険適用で3割負担)だったそうです。ちなみに、2019年からrTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)も保険適用となっているのですが、適用条件がかなり厳しいため、いまも自費で受ける人が多いようです。
入院中にこれらの治療を知った外山さんは、リサーチし、比較検討し、病院を説得して転院やECT施術にこぎつけました。またしても、NY特派員まで経験した記者魂を発揮したのだな、と驚きました。それだけ必死だったということでもあるのでしょう。
仕事復帰後にはまた再発・入院
そんなパワフルな外山さんも、復職後にはワンオペ時間が多いストレスでまた再発・入院してしまいます。再発からは、産後うつというより、マルチタスクによる適応障害に近いと主治医には言われたそうです。
三度目の入院ということで本人や家族のショックや疲労も相当だったとのことですが、幸い、勤務先のテレビ朝日は親身になってサポートしてくれて、過去のたまった有休を利用して週3勤務にするという提案もしてくれたそうです。
現在はフルタイムに戻り、番組制作の現場に関わりながらも、比較的、育児と両立しやすい枠のニュース番組を担当できている外山さん。ニュースメディアというのは、多様な人が関わるからこそ、多様な情報を発信できるもので、弱者に寄り添う目線も欠かせません。凄絶な闘病を経験した外山さんには、確かに「彼女にしか発信できないもの」はあるのではないでしょうか。
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