産後に働き方変えた「テレ朝記者」彼女なりの最適解 産後うつで3回入退院を繰り返し・・・彼女を救った"治療法"

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第二子の記念写真
入退院を繰り返すなかでも、毎月撮っていた第二子の記念写真。この写真を残すことで、病気は娘さんのせいじゃないし、大切にも思っていたことを伝えたかったそう。いま、娘さんはこの写真をたまに見て喜んでいるとか(写真提供:外山さん)

外山さんは国立病院に転院して、ECT(電気けいれん療法)の施術を受けました。その入院期間は3週間で相部屋、かかった医療費は28万円(保険適用で3割負担)だったそうです。ちなみに、2019年からrTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)も保険適用となっているのですが、適用条件がかなり厳しいため、いまも自費で受ける人が多いようです。

入院中にこれらの治療を知った外山さんは、リサーチし、比較検討し、病院を説得して転院やECT施術にこぎつけました。またしても、NY特派員まで経験した記者魂を発揮したのだな、と驚きました。それだけ必死だったということでもあるのでしょう。

仕事復帰後にはまた再発・入院

ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド 「つかれない家族」になるための31のヒント (講談社の実用BOOK)
この連載をまとめた書籍の第2弾『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド~「つかれない家族」になるための31のヒント』(講談社)が9月22日に発売になりました。描き下ろしも追加し、情報たっぷりの一冊です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そんなパワフルな外山さんも、復職後にはワンオペ時間が多いストレスでまた再発・入院してしまいます。再発からは、産後うつというより、マルチタスクによる適応障害に近いと主治医には言われたそうです。

三度目の入院ということで本人や家族のショックや疲労も相当だったとのことですが、幸い、勤務先のテレビ朝日は親身になってサポートしてくれて、過去のたまった有休を利用して週3勤務にするという提案もしてくれたそうです。

現在はフルタイムに戻り、番組制作の現場に関わりながらも、比較的、育児と両立しやすい枠のニュース番組を担当できている外山さん。ニュースメディアというのは、多様な人が関わるからこそ、多様な情報を発信できるもので、弱者に寄り添う目線も欠かせません。凄絶な闘病を経験した外山さんには、確かに「彼女にしか発信できないもの」はあるのではないでしょうか。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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