ダイビングや麻雀はどちらも、自分の“好き”を確認し、“上達”を実感できる時間だ。趣味を見つけ、没頭し、オフタイムも「熱中できる何か」を持つことが、竹田さんの日常を整えている。
「それに趣味の場に行けば、誰かに会えますよね。いつも一緒じゃないけれど、共通の趣味を通じて心地よい距離感でつながれるところが、シェアハウスに似ていて、そういう人間関係も気に入っています。結局僕は人と交わることが好きなんだなと、再確認しています」
焦って流れに乗らず「本当にやりたいこと」を
一方で、仕事でも新しいステージに入った。マネジメントを任されるようになり、「自分が周りのために何かをしてあげたい」という思いが、これまでよりも強くなったという。
「20代の頃は自分の成長に目が行きがちだったけれど、いまは周りが動きやすくなるようにサポートするのが楽しい。人がちょっと前向きになったり、笑顔が増えたりするのを見ると、すごくうれしいんです」
竹田さんの趣味も仕事も、その充実の源にあるのは「人との関わり」と「熱中」だ。ひとりの時間を大切にしつつ、人ともほどよくつながれる。そのバランスが、竹田さんにはいちばんしっくりきているのだろう。
「焦って何かを手に入れようとしたり、無理に取捨選択しなくても、やりたいことは全部やっていいと思うんです。仕事も、趣味も、人とのつながりも。その先に本当のやりたいことが見えてくるんじゃないかと思っています。
コスパ・タイパのものさしにとらわれず、たとえ失敗しても、好きなことに夢中になっているときは充実感があって、僕はそれが好きなんです」
結婚や出世といった“正解”が揺らぐ時代に、投げ出さず、斜にも構えずに、立ち止まって自分の軸を見直すこと。 その先に、これからの時代の幸せのかたちが、少しずつ見えてくるのかもしれない。
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