北海道、青森、茨城、能登… 独自の活性化策で利用客を増やす地方空港

「無駄な空港」と、10年3月の開港前にさんざん批判された茨城空港だが、開港後は千客万来。当初はアシアナ航空のソウル便が1日1便しか飛んでいなかったが、その後、スカイマークと中国・春秋航空が就航。スカイマークは札幌線と神戸線を就航当初の各1日1便から2便へ、春秋も上海線を週2便から週5便へと増便した(現在アシアナのソウル便は運休)。

便数の増加に伴い、搭乗者数も増えた。10年度の実績は21万人だったが、「11年度は26万~27万人、12年度は40万人はいけるのでは」と、渡邊政美・茨城県空港対策監は期待する。空港内では連日さまざまなイベントが開催され、活気にあふれる。これも認知度向上策の一環だ。

「あらゆる点で低コストの日本初のLCC対応ターミナル」(渡邊氏)を目指し、随所に工夫を凝らした。まず、航空機はバックできないので専用車で牽引してもらう必要があるが、茨城空港ではバックせずに自走して移動できるレイアウトにした。このため専用車のコストが不要になった。また、出発ロビーをターミナルビル1階にした。利用者はタラップを使って搭乗するため、ボーディングブリッジも不要に。さらに、チェックイン、出発、到着などをビル1階に集約したことで、地上職員もほかの空港よりも減らせた。

羽田空港へのアクセスが不便な茨城県民を中心とした集客を見込む。「このエリアは車社会。空港への往復に車を利用してもらえれば、その便利さに満足するはず」(渡邊氏)。車で茨城空港に来て飛行機に乗るまでわずか数十メートル。鉄道を乗り継いで羽田空港に着いて、飛行機に乗るまでに何百メートルも歩くことを考えれば、この便利さは貴重だ。

さらに東京駅と空港を結ぶ往復バスの運賃を、航空機利用者なら500円と割安に設定した。割安な旅を好むLCC利用者に大好評だ。

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