「テレビは手遅れ」かねてから"テレビに諦観"の松本人志が立ち上げた『ダウンタウン+』に人気芸人が続々出演するワケ

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現状、生配信のアーカイブに加え、新作がアップされているのは「7:3トーク」、「大喜利GRAND PRIX」、「芯くったら負け!実のない話トーナメント」、「ダウプラボイス」、「Money is Time」、「漫才 INTERNATIONAL」「ノスタル10分」の7つ(11月17日時点)。さらには、「お笑い帝国大学」「きもっち悪いダンス選手権」と視聴者参加型のコンテンツも進行中だ。

このほか、松本が局長を務める『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)や『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)のフリートークといった過去のテレビ番組、コント3部作を収めた『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM“完成”』、『大日本人』(松竹)などの映画作品も視聴できる。

日テレ・朝日放送が協力も、浜ちゃんは不在

シンプルに日本テレビ、朝日放送テレビがコンテンツ提供に協力的な姿勢を見せたことは、本サービスおよびダウンタウンの前途を考えてもメリットが大きいだろう。

今のところ、相方である浜田雅功は姿を見せていない。松本の企画を推し進めながら、次なるブーストとして「浜田雅功」「ダウンタウン」のコンテンツが投稿されることになるはずだ。

筆者が自分自身に驚いたのは、『ガキの使い』のフリートークを見て妙に気が楽になったことだ。

もちろん思春期に繰り返し見てきた世代であり、昨今の息苦しい時代の空気も相まって心が癒やされた部分もあるのかもしれない。しかし、何より湧き上がるのは面白さだけで腹をえぐられる痛快さだ。これは久々に味わう感覚だった。

『ガキの使いやあらへんで!』© NTV
ダウンタウンプラスでは『ガキの使いやあらへんで!』のコンテンツも提供されている© NTV

松本のセンスは、新作コンテンツでも衰えていない。例えば、デミル(トルコ人)とちず(日本人)による若手漫才コンビ「不死身のレモン水」とのトークでの一幕。

不死身のレモン水(写真:M-1グランプリ公式サイトより)
不死身のレモン水(写真:M-1グランプリ公式サイトより)

一度は立派な髭を蓄えたデミルの話で盛り上がるも、「ちずの祖先が日本地図を完成させた偉人・伊能忠敬」で、「芸名を命名したのは宮迫博之」という事実を知ると、松本が「カツ丼にカレーかけたみたいな」と“要素の濃いコンビ”を的確な言葉で表現し会場を沸かす。

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