視聴者側もコロナ禍によって、一般的な推し活ができなくなったことで、配信を通じて支援する推し活が増えたといわれています。
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して、これまでの推し活ができるようになっても、配信者に向けた推し活は継続しており、現在の配信者やプロゲーマーを支え続けています。
高校生にも普及するeスポーツ
eスポーツにまつわる職業が生まれると同時に、学校でもeスポーツの普及が進んでいます。両者はいわば「プロ野球」と「高校野球」のような関係です。
高校生eスポーツの先駆けとなったのは、2018年(決勝大会は2019年3月)から開催された「全国高校eスポーツ選手権(現・NASEF JAPAN 全日本高校生eポーツ選手権)」です。
PCショップや独自のブランドPCを開発するサードウェーブと、多様な高校生イベントを開催している毎日新聞が主催です。同年8月に決勝大会が行われた「STAGE:0」も、高校生eスポーツの2大看板の1つです。こちらは電通とテレ東が主催です。
他にも『ポケモンユナイト』を扱った「ポケモンユナイト甲子園」や、横須賀市が主催する「YOKOSUKA e-SPORTS CUP」など、高校生向けのeスポーツ大会は増えています。
高校生eスポーツ大会の追い風となったのは、通信制高校の存在です。文部科学省の2023年度の調査によると、通信制高校の生徒数は約29万人で、定時制高校の7万人の約4倍です。全日制が約282万人となっているので、約1割の高校生が通信制を選んでいることになります。
通信制高校はその名の通り、学校に通わずインターネット通信で授業を受ける学校です。そのため、部活の種類も限定されており、オンラインで活動できるeスポーツとは相性がよかったといえます。
通信制のために部活動をあきらめていた生徒もいたため、オンライン上ながら一緒に全国大会を目指せるeスポーツは、通信制高校で一気に浸透していきました。また、全日制高校でも私立高校を中心に、PCやインターネット回線などのインフラが完備されているところから参加するようになってきました。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら