「『ドンペン』の悪夢がまた…」「変える意味ある?」 JR東日本《Suicaのペンギン変更》考えうる"悪手すぎる選択"をした背景

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JR東日本についても、「ネタ」でキャラクター変更を発表することはないだろうから、「Suicaのペンギン」の引退は紛れもない事実だろう。

大幅なサービス変更・拡充に伴い、マスコットキャラクターも変更する――という説明は一定の説得力がある。

一方で、25年間も使用され、愛され続けてきたキャラクターを変更することに対しては、大きなリスクも伴うのも事実であるし、それに伴うコストも大きい。

筆者の周辺の広告・マーケティング界隈の人たちからも「なぜキャラクターを変更するのか」「変更の必要はないのでは?」といった疑問の声が複数出ている。筆者も同じ疑問を抱いている。

Suica ペンギン
グッズも手広く作られるなど人気キャラクターだった(画像:JR東日本公式サイトより)

企業がキャラクターを変更する理由

デメリットも大きい決定だけに、「公表されていること以外の裏事情があるのでは?」という推測も出ている。JR東日本の「裏事情」は定かではないが、一般的に企業がキャラクターを変更する場合、以下のような理由が背景として考えられる。

1. コスト削減
2. 契約条件の制約
3. 事業内容とキャラクターイメージのズレ

上の1と2は裏表なのだが、キャラクターを維持、活用するには、使用料や管理・運営コストがかかる。

キャラクターの契約条件としては、使用期間、使用範囲、ライセンス料などが含まれる。契約更新に当たって改めて条件をすり合わせたところ、折り合わなかったので、キャラクターの使用を終了するということはある。

「契約条件が折り合わなかった」というのは、キャラクターに限らず、ビジネス上の取引ではよくある話ではある。

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