「天井を這う子ども」「血染めの手跡」…体験型イベントでホラー好き漫画家が"今後一生できそうにない"墓石を持ち上げながら考えたこと

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1時間ほどかけて展示物をじっくり堪能したあと、イベント会場を出てレストラン階に昼食をとりに行きました。でも、どの店も長蛇の列でかなり並ばないと入れそうになかったため、早々にあきらめ、隣町の錦糸町に行き、絶品のとんかつ定食を食べて帰途につきました。

恐怖を体験することはなかったけど、創作物としてのホラーを楽しむことはできました。

ホラー漫画のヒロインのよう…(写真:筆者提供)

ホラー好きの夫とホラー嫌いの娘

「このイベント、夫が生きていたらきっと行きたがっただろうな」

夫もホラーは大好きで、家には夫が仕事で関わったホラー映画のDVDが何枚もあります。私が20代の頃に観て、印象色濃く残っていたホラー『八仙飯店之人肉饅頭』という映画にも、夫が配給宣伝で関わっていたことを結婚してから知ったときは、ちょっとした衝撃でした。

夫とは映画や漫画の趣味がかなり合っていて、それは夫との相性のよさに関わる重要なポイントの1つだったように思っています。

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ちなみに夫似の娘は、ホラーはまったく好みません。今回のイベントも「一緒に行く?」と聞いたけど「いや、いい」と断られました。

1人で行くイベントもいいけど、趣味の合う人といろいろ話しながら、そして帰ってから「ああだった」「こうだった」と感想を語り合うのは大きな喜びです。

夫が存命中はあまり意識したことなかったけど、ぜいたくな時間を過ごしていたんだなとつくづくその時間が思い出されます。

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