「天井を這う子ども」「血染めの手跡」…体験型イベントでホラー好き漫画家が"今後一生できそうにない"墓石を持ち上げながら考えたこと

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唯一、私が描いたものでは『凶母(まがはは)〜小金井首なし殺人事件16年目の真相〜』というミステリ漫画が、ホラーっぽさを有した作品になります。

16年前に首を切られて殺された女の娘が、現代でまた同じ首なし死体で発見されるという事件を、反社会的見た目の売れっ子(自称)霊能者が解決するという謎解きミステリです。

自分にとって過去作品の中でもとても気に入っているものの1つで、いい評価もいただきましたが、「この絵で」というのが良くも悪くもチラホラご意見の中に見られました。

なぜ人は「怖さ」を求めるのか

「怖い」って、本当は忌むべき感覚のはずなのに、なぜ人間はあえて求めてしまうんでしょうか。ホラー映画、漫画、小説……決して少なくないファンがこのジャンルにいるのはどうしてなんでしょうか。

ホラーファンの1人として「怖い」を味わうべく、この秋、スカイツリー内にある東京ソラマチのイベントスペースで行われた「ホラーにふれる展-映画美術の世界-※」に行ってきました。

※現在はイベントを終了しています。

ホラー映画に出てくるホラー的な美術を再現、その展示物を「見て」「撮って」「触る」というコンセプトの体験型イベント。お化け屋敷は「見る」以外基本許可されていないので、「撮れて」「触れる」というのが新鮮です。

何より私はお化け屋敷も嫌いじゃないんだけど、「ワッ!」と脅かされることは苦手なので、そういうビックリなしに自分のペースで怖さを楽しめるのがありがたいです。

「撮れて」「触れる」ホラーの世界(写真:筆者提供)
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