「え、これも筋肉によい影響があるの?」意外な食生活のポイント《毎日の食事をひと工夫すれば筋肉も骨も強くなる》簡単・お手軽なヒント

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えば、

○朝食にヨーグルトや納豆をプラスする

○毎食ごとにみそ汁を飲む

○食事にキムチなどの発酵した漬物を添える

といった工夫で、手軽に発酵食品を摂取できます。「良質なたんぱく質をとっているのに、なかなか効果を感じられない……」という方は、ぜひ腸内環境にも目を向けて、発酵食品を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

骨を強くする最強ペアはサバ缶+納豆

骨を強く保つために欠かせない栄養素として、カルシウム、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムという5つを紹介しました。これらの栄養素を効率よくとれる食品として私が往診時におすすめしているのは、サバ缶納豆です。

サバ缶と納豆
(画像:「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK)

骨ごと煮込んだサバ缶は、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が多いことで注目されていますが、たんぱく質、カルシウム、ビタミンDと、「骨にいい栄養素」もたっぷり含まれています。

納豆もカルシウムを骨に沈着させやすくするビタミンKを非常に多く含んでいます。つまり、骨を強くする最強の組み合わせは、サバ缶+納豆!なのです。

「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK
『「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

そこで、骨によい4つの栄養素をてっとり早くとりたい人は、サバ缶と納豆を欠かさずとるようにするといい、と往診時に説明しています。

ちなみに、DHAとEPAの多いサバ缶を6週間食べ続けると、内臓脂肪が減ることがわかっています。

また、納豆のネバネバ成分である「ナットウキナーゼ」は血液の凝固を防ぎ、血管が詰まる原因となる血栓を溶かす働きがあるうえ、糖の分解や吸収をゆるやかにしてくれます。したがって、ダイエット効果抜群の食べ物でもあるのです。

往診先でもサバ缶と納豆の食べ方を質問されます。私は、納豆1パックをよくかき混ぜてから、サバ缶の汁を加えてさらに混ぜ、サバを食べやすくほぐしてごはんにかけて食べることをおすすめしています。

さらに、かいわれ大根を上にのせて白ごまをかけるとおいしくいただけます。

【あわせて読む】

最近よくつまずく、よろける…。足腰に不安を覚えた人が鍛えた方がいいのは"手の力"という意外《骨を強くする鍵は"握力"にあった》

骨折や転倒がきっかけで介護が必要になる人続出! 怖い「ドミノ骨折」を防ぐには? 《骨を強くする「筋骨体操」のススメ》
古賀 昭義 往診専門整形外科医、医学博士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

こが・あきよし / Akiyoshi Koga

往診専門整形外科医。医学博士。日本整形外科学会専門医。日本抗加齢医学会専門医。日本医師会認定産業医。厚生労働省認定臨床研修指導医。

1971年東京都生まれ。1996年日本大学医学部卒業。日本大学医学部整形外科臨床元准教授。第35回東日本臨床整形外科学会(現・東日本整形災害外科学会)学術奨励賞受賞。2012年より整形外科の往診を開始。年間3000件の往診を担当している。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事