祖父の遺産狙う毒親族にモラハラ義父……「5歳以上年下の可愛い子」を求め続けた男性が、試練を乗り越えて見つけた"最強の妻"

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散々な目に遭っている徹さんだが、諦めることはしない。福岡県の女性に会いに行った帰り道に足を延ばして出雲大社を参拝。縁結びのご祈祷をしてもらったという。福岡の女性とは真剣交際前の仮交際だったので、お互いにほかの人とお見合いをしても構わない。出雲大社の境内で結婚相談所のサイトを見ていたら、由里さんのプロフィールを見つけたんです、と徹さんは思い出し笑いをする。

「以前に妻とオンラインでお見合いをして断られたことがあります。ほかの男性と結ばれて一度は成婚退会をしたそうです。でも、その男性は結婚する気がなかったようで、妻はもう一度婚活をし直していました」

お互いが入会していた結婚相談所の相性が悪かった

前回、徹さんと仮交際にすら進まなかったことには理由がある、と由里さんは弁解してくれた。それはお互いが入会している結婚相談所の相性が悪かったことだ。多くの結婚相談所は「連盟」と業界で呼ばれる会員データ共有システムに加入しているため、会員同士のお見合いや交際の連絡はそれぞれの担当カウンセラー(たいていは結婚相談所の一人所長)を介することになる。その連携がうまくいかないと、本人たちの意向は二の次になってしまいがちだ。

「妻が最初に入会していた結婚相談所のカウンセラーは、同じ日に同じ喫茶店でのお見合いを1時間おきに入れるような人だったそうです。話が少しでも長引いたら、次のお見合い相手と居合わせてしまいます。配慮がなさすぎるので、僕のカウンセラーが抗議をしました。そのことを根に持った妻のカウンセラーが僕との連絡を勝手に断わってしまったそうです」

改めて対面でお見合いした二人はお互いに好印象を持ったようだ。徹さんは由里さんを「おとなしくて控えめで可愛い人」と絶賛。一方の由里さんは「暴言を吐かなくて優しい人ならば50歳までOK」と幅を広げて婚活をしていた。

由里さんは当時32歳。職業は公務員。そこまで条件を緩めなくてもいいのでは、と思うが、やむにやまれぬ事情もあったようだ。

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