「県外から来た方ですが、可愛くて品もあるので好きになりました。でも、彼女にとっての私は、沖縄で研修する2年間の性的な相手にすぎなかったようです。デートは毎回ラブホテル。結婚前提でないのならばそういうことはしない、と伝えたら音信不通になってしまいました」
えげつない悪口を言うクマのプーさん
その後、徹さんは長い婚活低迷期に入る。「お酒が飲めない人は嫌」などという条件でフラれることも多かったというが、筆者は別の問題があると感じる。徹さんには悪い意味でのギャップがあるのだ。当時40代半ばの大人で、財産もあり、いかにもいい人キャラなのに、「自分の子どもが欲しいので相手の女性が同い年とかでは困る。若くもない女性に譲歩する必要がない」などと憎たらしい発言をするのだ。クマのプーさんにえげつない悪口を言われたような気分になる。数多くのお見合い相手を戸惑わせてきたに違いない。
しかし、徹さんには不屈の行動力と財力があった。沖縄県内で相手を探すことをあきらめ、東京にある結婚相談所に入会。カウンセラーの指導を仰ぎつつ、全国各地から結婚相手を探すことにしたのだ。結婚の条件はやはり“5歳以上年下で沖縄に来てくれること”だ。
「東京で家業を手伝っている女性と真剣交際したこともあります。テキパキした雰囲気が好きになって5回ほど東京まで会いに行きました。沖縄にも一度だけ来てくれましたが、僕が熱を入れすぎたのが良くなかったみたいでフラれてしまったんですね」
婚約指輪まで渡したのにダメになってしまったこともある。やはり東京在住の女性で、精神的に不安定な人だったらしい。
「結婚はいつにしようかという話をしたら、『沖縄に引っ越すのは2年待って』と言われたので理由を聞きました。そうしたらキレられてしまったんです。『誰がそんな遠いところに行くか。バーカ!』などと罵詈雑言で……」



















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