「この家を出なければ殺してしまう」酒と男に依存する母、娘から"搾取"続ける父に絶縁後まで苦しめられ…毒親育ちの作家が語る「壮絶すぎる半生」

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まずは、アルテイシアさんを悩ませてきた両親にまつわるエピソードを伺ってみた。

最初に、母親について。アルテイシアさんの母は、若い頃からセレブ志向が強かった。夢は、ハイスペックな男性と結婚してセレブ主婦と呼ばれること。23歳のときに高学歴のエリートで自営業を営む父と出会い、結婚した。

見栄っ張りの母、家庭に無関心で仕事人間の父

母は高卒で専業主婦になったため、学歴コンプレックスを抱いていたという。幼い頃からアルテイシアさんと双子の弟に勉強を強要し、有名私立中学に入れるため週6で塾に通わせた。夏休みも友達と遊ぶことを許さなかった。

「私はただの一度も私立に行きたいなんて言ってないんですけどね。当時の母の日記を大人になってから見返したら、『娘をいとこの〇〇ちゃんよりいい学校に入れる!』と書かれていました。

よく教育熱心だと言われるけど、教育虐待ですよね。親戚との抗争に勝つために、私と弟は“マウンティングの道具”にされたんです」(アルテイシアさん、以下同)

塾では成績が悪いと講師にビンタされた。そうした「クソみたいな受験地獄」(本人談)を経て、アルテイシアさんと弟は有名私立中学に合格。入学式に参列する母の顔は、とても誇らしげだった。

一方、父親はというと、親から受け継いだ会社を経営する「金持ちのボンボン」で、若くて美しい母に猛アタックした。アルテイシアさんいわく、「“男は稼いでナンボ”、“家事育児は女の仕事”という考えの持ち主で、家庭に無関心な仕事人間」。

結婚後は「誰が食わせてやってると思ってるんだ!」と怒鳴り、妻子を支配しようとした。彼女はそんな父のことを「マッチョな暴君のようでしたね」と振り返る。

さらには、性的なイタズラも受けていたという。

「私が小学生の頃から冗談めかして胸やお尻を触り、『お前まだ処女か』みたいなイジリをしてくることがありました。嫌だったけれど、当時は『お父さんて、どこの家もこんなものだ』と思っていたんです」

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