アップルのiPhone Air、なぜ販売低迷? 薄型スマホが伸び悩む背景とユーザーニーズの乖離

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iPhone Air(筆者撮影)
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2025年9月に発売した「iPhone 17」シリーズの販売が好調なアップル。だがすべてのモデルの売れ行きがいいわけではないようだ。一般的な長方形型のスマートフォンとして世界最薄サイズの「iPhone Air」だけ人気が伸び悩んでいるという。この薄型モデルが売れていないのは先行して5月にサムスン電子が海外で発売した「Galaxy S25 Edge」も同様の動きをしている。新たなフォームファクターとして登場した薄型スマートフォンはなぜ不人気なのだろうか?

2025年は薄型スマホ誕生の年

「iPhone Air」の薄さは5.64mm、重量は165g。「Galaxy S25 Edge」は5.8mm、168gだ。どちらも最近のスマートフォンとしては薄さを極めただけではなく、重量も軽量化されている。たとえば「iPhone 17 Pro Max」のサイズはそれぞれ8.75mm、233gである。「iPhone Air」はそれと比べると厚みが約35%、重量は約30%も低減されている。スマートフォンの高性能化が進む中で、ハイエンドモデルの本体サイズは「厚くて重い」ものが増えているのだ。

薄型スマートフォンはたとえケースを本体に装着しても小さなカバンの中に無理なく入るだろう。シャツやスーツのポケットに入れても、本体が軽量なため衣類にしわが寄ってしまうことも少ない。また片手で持って長時間使っていても疲れを感じにくいだろう。他にも荷物が多いときでも邪魔になりにくいし、軽装で出かけるときもスマートフォンを持ち歩いていることを忘れてしまうことがあるくらい、存在感が気になりにくい。

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