計画的な人が「リボ払い」をご利用しないワケ ポイント10倍でも使ってはいけない!

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では、このリボ払いという支払い方法のどこにわなが仕掛けられているのでしょうか。経済学や心理学の面から考えてみましょう。

どんなわなが仕掛けられているのか?

リボ払いのわな(1)ネーミングのマジック

最初のわなは、「リボ払い」というネーミングです。カードローンとかキャッシングといった言葉と違って、この「リボ払い」という言葉には、あまり借金を感じさせるイメージはありません。支払い方法のひとつのバリエーションだという気持ちを起こさせます。

ところが、これは紛れもなく借金です。たとえばカードで10万円使ったとしても、毎月の支払いが2万円ということであれば、残りの8万円はカード会社が利用者に貸し付けてくれているわけですから、借金であることに違いありません。

これは心理学でいう「認知バイアス」、すなわち心の錯覚です。借金だと思わせないようにして利用しやすくするという仕掛けなのです。もちろん借金ですから、金利はかかります。この金利が恐ろしく高いのです。今ならだいたい、年利で15%ぐらいの金利を支払うことになります。超低金利の時代に15%というのは、そうとう高いと言わざるをえません。

リボ払いのわな(2)支払額が一定

次のわなが、「支払額が一定」という点です。普通の支払いであればカードを使った翌月か翌々月に一括で支払うため、どれぐらい使ったかがわかります。請求されてきた金額が思ったより多くて驚いたといった経験は、誰にでもあるでしょう。

逆に言えば、毎月の利用金額を確認しているからこそ、「今月はちょっと使いすぎた」「少し支出を抑えよう」という気持ちになるわけですが、支払額が毎月一定金額であれば、たくさん使ってしまったという実感がないために、知らず知らずのうちに利用額が膨れ上がってしまうという危険性をはらんでいます。

カード会社の狙いがまさにこの点にあるように思うのは、私だけではないでしょう。

リボ払いのわな(3)ポイント〇倍!

さらにリボ払いは、どこのカード会社も熱心に宣伝をしています。何となくかわいらしいネーミングやキャラクターを使ったDMやメールが送られてきたという経験を持つ人も多いでしょう。それに加えて、ポイント10倍とかマイレージ3倍といった、非常に魅力的な特典が満載です。こんなにお得なのであれば使ってみようか、という誘惑に駆られます。でも、結局、リボ払いを利用することで支払う金利負担の大きさを考えれば、これらの特典は本当に取るに足りないものです。

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