【大型バイクの絶対王者はどう進化したのか】2018年のデビュー以来初となるフルモデルチェンジを決断、カワサキ新型「Z900RS」の伝統と革新
2018年(正確には2017年12月)の登場以来、ビッグバイクとしては異例の大ヒットを続けるカワサキのネオクラシックモデル「Z900RS」に、フルモデルチェンジを受けた新型モデルが登場する。
1970年代の名車「900スーパー4」、通称「Z1」のフォルムを再現しつつ、最新テクノロジーの投入で軽快な走りも魅力のこのモデル。2026年2月に発売予定の新型は、大きな支持を受けている外観デザインは小変更にとどめ、900cc・4気筒エンジンを新型に刷新。最新の排ガス規制ユーロ5+に対応したほか、電子制御スロットルや6軸IMU(慣性計測ユニット)などの搭載で、電子制御システムをさらに進化させ、より走りを磨いた点が注目だ。
ここでは、そんな新型Z900RSを「ジャパンモビリティショー2025」で取材。実際に現車をチェックした印象などを含め、大型バイクの絶対王者といえるこのモデルが、どのような進化を遂げたのか紹介しよう。
Z900RSの概要とZ1の歴史
Z900RSは、2018年のデビュー以来、国内の大型バイク(400cc超)クラスにおいて、2024年まで新車販売台数7年連続1位を記録した大ヒットモデルだ。いわば、大型バイクの絶対王者といえるモデルだが、その人気を支える要因は、往年の名車900スーパー4のフォルムを再現しつつ、現代風のテイストも融合したスタイルに尽きるだろう。
900スーパー4とは、1972年に発売され世界的に大ヒットしたスポーツモデルで、その型式名からZ1(ゼットワン)の愛称で長年多くのファンから親しまれている。今では正式なモデル名よりも愛称が有名なほどだ。


















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