【大型バイクの絶対王者はどう進化したのか】2018年のデビュー以来初となるフルモデルチェンジを決断、カワサキ新型「Z900RS」の伝統と革新
Z1が登場した当時は、世界的に大排気量&ハイパワーなモデルが人気だった時代。とくに1969年にホンダが発売した「ドリームCB750フォア」は、市販車初の空冷並列4気筒エンジンを搭載し、その高性能ぶりから大ヒットを記録した。
そして、そんな時代にカワサキが市場投入した世界戦略車がZ1だった。搭載するエンジンは、900cc・空冷並列4気筒で、最高出力82PSという当時としてはかなりのハイパワーを発揮。また、ティアドロップ型の燃料タンクなどによる流麗なフォルムも人気を博し、スタイリッシュなデザインと高性能な走りで一世風靡した。
Z1の血統を受け継ぐZ900RS
Z900RSは、そうした名車Z1からインスピレーションを受けたスタイルを持つネオクラシックモデルとして2018年に登場した。ティアドロップ型の燃料タンクや砲弾型の2連メーターなど、Z1を彷彿とさせるクラシカルなスタイルを採用。エンジンには、最高出力111PSを発揮する948cc・水冷並列4気筒を搭載し、トラクション・コントロールなどによって安定した走りも実現する。
また、マルチファンクション液晶パネルやLEDヘッドライトなど、最新テクノロジーを投入した装備も持つことで、ストリートからツーリング、スポーツ走行など、さまざまなシーンで走りを楽しめるモデルとして大きな支持を受けている。
なお、現行モデルのラインナップは、スタンダード仕様のZ900RS、オーリンズ製リアショックなどを採用したハイグレードなZ900RS SE、フロントカウル付きのZ900RSカフェを用意する。また、特別な手法で塗装されたイエローボールカラーの燃料タンクなどが魅力の「Z900RS イエローボールエディション」も設定している。


















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