日本出身力士が再び優勝する日はいつなのか 57場所連続で外国出身力士が優勝中だが・・・

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白鵬に続くのは鶴竜、日馬富士の2横綱と、照ノ富士、稀勢の里の2大関。日馬富士は2013年九州場所以来、優勝がない。先場所全休の原因となった右肘のケガを抱えるが、賜杯への執着は特に強い。鶴竜は先場所、横綱に昇進してから初めての優勝を飾った。「うれしい気持ちとホッとした気持ちでいっぱい」と話した通り、優勝への渇望の薄れがあれば、それが最大の敵になる。

照ノ富士、稀勢の里に注目

将来の横綱昇進が有望視される大関照ノ富士は、先場所13日目に負った右膝のケガが治りきっておらず、稽古が万全でない。しかし、先場所は優勝に準ずる成績(12勝3敗)を収めており、今場所の成績次第では一気に横綱昇進の可能性を残す。これは大きなモチベーションになる。

そして、日本人で最も優勝に近いとされる稀勢の里。人気も期待値も高い、この大関が優勝すれば、最も盛り上がる。優勝争いに絡んだ後の大事な一番で力を出し切れるか。精神面の課題を克服すれば、悲願達成への道が開けてくる。

大関琴奨菊、豪栄道、関脇栃煌山、妙義龍も優勝争いに絡める和製力士。3場所連続で2ケタ勝利の小結嘉風は、今場所も上位を食っていけば、優勝争いは面白くなるはずだ。幕内最年長37歳の安美錦の奮闘、新三役を狙う大砂嵐や遠藤、ざんばら髪で新入幕を果たした御嶽海らも見逃せない。

このほか、九州場所では満員御礼の記録もかかっている。今年は初場所初日から5場所続けて15日間の大入りが続いている。1年で最も集客に苦しむ九州で連日の満員御礼となれば、1996年以来19年ぶりとなる年間90日間の大入りになる。

佐々木 一郎 日刊スポーツ新聞社編集局スポーツ部次長

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ささき いちろう

ささき・いちろう 日刊スポーツ新聞社編集局スポーツ部次長。記者として五輪、サッカー、大相撲を担当後、2013年4月から大相撲などの担当デスク。ツイッターのアカウントは@ichiro_SUMO。月刊相撲(ベースボールマガジン社)で「稽古場物語」をイラスト入りで連載中。

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