(第46回)中国自動車展開の大いなる幻影

この点に関して、中国の状況は、00年頃以降、大きく変わっている。民族系メーカーが登場し、さらに、購入者層が広がるにつれて、低価格車の重要性が増したからである。車種も変化した。GMは当初はビュイックだったが、いまはシボレーだ。これからは、低価格の消耗戦がますます激しくなるだろう。過剰生産によって価格が低下していることは、前回述べたとおりである。今後の中国の自動車事業で利益を確保できるかどうかは、まったく不確定だ。

「量のイルージョン」は、日本企業ではかなり一般的だ。この点に関して、もう少し数字を見てみよう。

表は、日産自動車の事業状況の地域別比較である。アジアの比重は、売上高で16・7%、営業利益で32・9%と、かなりの大きさになっている。しかも、売上高営業利益率は、アジアでは9・2%と高い。これらを見ると、アジアこそ将来の事業展開地であるように思われる。


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