堀江貴文が警告「体力貧乏だけにはなるな」。《「貯筋」は確実に儲かる投資》誰でも「いますぐ」はじめられる"体力のムダ遣い"の見直し方
また筋トレを習慣づけておけば、筋肉の減少に歯止めをかけられる。1%減るなら1%増やせばいい。
20代の筋肉量をそのまま維持するのは無理だが、有効なアンチエイジングに違いない。
将来を見据え、若いときから積極的に筋肉を蓄えておくことを「貯筋(ちょきん)」と呼ぶ。
貯筋は金融投資がそうであるように、はじめるのが早ければ早いほど有利だ。若いころはトレーニングに対する反応が良く、筋肉がつきやすい。中年期以降にはじめるよりも大きなリターンが得られる。くわえて回復力というセーフティネットもあり、多少ハードな負荷をかけても大丈夫だ。つまりローリスク、ハイリターンなのだ。
なにより貯筋は単なる貯(たくわ)えではない。複利で増え続ける資産となる。鍛えられた体はあなたのパフォーマンスを長年にわたって支えてくれる。いつまでも新たな挑戦ができるわけだ。そしてその挑戦が成功や人脈といった次の資産をまた生み出す。
この好循環こそが貯筋における最大の複利効果だ。年齢を重ねるほどその恩恵は大きくなるのである。
多くの人は体力の衰えをはっきり自覚してから慌てて運動をはじめる。それは市場が過熱しきったあとに人気銘柄に飛びつく「高値づかみ」のようなものだ。動機は悪くないが、効率が良いとは言えない。なにより準備不足の体だと怪我のリスクが高い。
金融市場の未来は誰にも正確に予測することはできない。でも自分の体が年齢とともに変化していくのは確実に訪れる未来だ。そして運動がその変化に対する最良の対策であるというのもまた事実である。
貯筋ははじめるのが早ければ早いほどいいが、だからといって手遅れということはない。90代の高齢者でも筋トレで筋肉が増加したという研究データもあるくらいだ。
僕は常々「貯金なんてせず、有り金はすべて使え」と言っているが、体力や筋肉に関しては正反対だ。お金は失ってもまた稼ぐことができる。でも体力という唯一無二の資本はそうではない。いちど失うと取り戻すのが大変だ。だから今日から未来の自分のためにコツコツと貯筋しよう。それは確実に儲かる人生戦略なのだ。
体力のムダ遣いをやめ「可処分体力」を増やせ
体力の話になると「どうやって増やすか」ばかりに目がいく。でもそれ以前に大切なことがある。体力のムダ遣いの見直しだ。
家計の管理に似ている。手元に残るお金を増やしたいなら、シンプルに収入を増やせばいい。でもそれは理想であって簡単ではない。それより日々の出費を見直したほうが手っ取り早い。ムダ遣いを減らしたぶんだけお金が残る。誰でもいますぐはじめられるだろう。


















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