米中の貿易協議がトップ会談を前に大きく前進、トランプ氏は30日予定の習近平国家主席との会談では「完全なディール」が実現すると発言

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トランプ氏は26日にマレーシアに到着した。アジア歴訪は政権2期目では初めて。空港ではマレーシアのアンワル首相が出迎えた。トランプ氏は到着後、タイとカンボジアによる和平協定の署名に立ち会った。

ベッセント氏の発言に先立ち、グリア代表は、2日間にわたる協議の結果、両国の首脳が内容を検討できる段階にほぼ達したと語っていた。

「完全なディール」

トランプ大統領は、アジア歴訪に向かう大統領専用機内で記者団に対し、30日に予定されている中国の習近平国家主席との会談で「完全なディール」が実現することを期待していると語った。

今回の会談は、トランプ氏が1月に返り咲きを果たして以来初の対面会談となる。両氏は今年少なくとも3回電話会談を行っており、トランプ氏は関税や輸出規制、農産物購入、フェンタニル密輸、台湾問題、ウクライナでの戦争などの課題解決には直接対話が最善の方法だと繰り返し主張している。

「多くのことを話し合うことになる。非常に包括的な合意に至る可能性が高いと思っている」とトランプ氏は述べた。

トランプ氏は、米国がロシアの主要石油会社2社に制裁を科した後、中国によるロシア産原油の購入が減少したことについて、習主席と協議する可能性があると述べた。一方、ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領の行動に失望を表明した。

トランプ氏は25日、中国がロシア産原油の購入を減らしていると指摘。その前日には、シノペック(中国石油化工)など中国国有企業が、海上で輸送されるロシア産原油の一部購入を取りやめた。米国がロシア石油大手ロスネフチとルクオイルを制裁対象に加えたことを受けた措置。

「その件について話すかもしれないが、ご存じの通り、中国は今日伝えられたように、ロシア産原油の購入を大幅に削減している。インドは完全に購入を停止している。われわれは制裁を実施した」とトランプ氏は語った。

トランプ氏は習氏との協議に期待していると述べ、農業分野や中国からのフェンタニル成分の輸出問題についても議題にするとした。

マレーシアに到着したトランプ米大統領Source: Bloomberg

著者:Daniel Flatley、Josh Xiao

ブルームバーグ
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