ガソリン原価の実態、不当廉売容疑で30年ぶりの立ち入り検査


SSは「元売り系」「無印(ノンブランド)」「PB(独自ブランド)」の三つに大別される(図)。全国SSの8割が元売り系SSで、ミタニも出光興産系列だ。

JXホールディングスの「ENEOS」(エネオス)など元売りの系列SSは、1リットル当たり4円程度のブランド使用料を上乗せした価格で、元売りからガソリンを仕入れている。これが「系列玉」だ。元売りの看板による信用力や品質管理体制の構築がブランド使用料を徴収する根拠とされる。

元売り系SSはこの系列玉が正規ルートだ。系列玉の原価は公取委の定義によると、一般に原価とされる元売りへの支払い代金だけでなく、元売りからSSへのガソリンの運送料のほか、SSの販売費やSS運営会社の人件費などの一般管理費を上乗せしたもの。

一方、業者間転売を意味する業転玉は商社や特約店、全農などが元売りや精製会社、輸入業者から仕入れてSSに卸す。元売りや精製会社の余剰在庫の一掃が目的なので、そもそも安いうえに、ブランド使用料が上乗せされず、業転玉は系列玉より安い。業転玉の中でも、韓国経由の輸入玉はさらに安い。


ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT