ガソリン原価の実態、不当廉売容疑で30年ぶりの立ち入り検査

二つ目は分社化。ミタニは過去1~2年で各SSの分社化を進めてきた。「分社化を機にSSの管理部門の人件費を抑えるなどして販管費を圧縮。仕入れ原価を抑える狙いがあったのかもしれない」(中澤氏)。
三谷商事は本誌の取材に対し、「情報がいっさいない」と答えるのみ。公取委は「事件化した以上、個別の質問には答えられない」と話す。
ガソリンの国内需要は長期低迷しており、元売り・精製会社の過剰供給能力が今回の件の根底にはある。これが解決されなければ、過激な価格競争は続き、仕入れ原価は一段と複雑になるかもしれない。
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(山田雄一郎 撮影:吉野純治 =週刊東洋経済2012年5月12日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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