クリニック開業3年目に「水害で壊滅状態」になった医師が"学んだこと"――「ポジティブな言葉が人を健康にする」の意味とは
このとき、私が発した「ありがとう」という言葉は「魂からの言葉」であったと記憶しています。
この経験を通して私は「この地域で、この人たちのために命をかけて頑張ろう」と決意し、「医療を通じて地域全体を元気にする」という自分自身の使命を知ることができました。
そう考えると、あの台風による被害も、私にとっては大切な学びの場であり、あの経験のおかげで大きく成長することができたと、今では感謝の気持ちでいっぱいです。
あとは運を天に任せよう
それから私は、また台風が来た時のために、今度は病院に水が入らないようにする工事を行ないました。
自分自身の声に従って行なったことですから「やれるだけのことはすべてやった。あとは運を天に任せればなんとかなる」と強い気持ちを持つことができるようになります。
自分自身への言葉がけで、一度は折れそうになった心が、こんなにもまた強くなることを、私は身をもって実感しました。
同時に、天災によって一瞬ですべてが奪われてしまうことへの恐怖も感じました。現在でも地震などで被災して大変な思いで生活されている方がいらっしゃいますが、そうした方々の気持ちに想いを馳せることもできました。
私たちは、どんな出来事も自分の考え方次第で前向きに考えることができます。そして、それが心身の健康の保持に大きく影響を与えます。
だからこそ日々ポジティブな言葉を使い、ポジティブな気持ちで暮らすことを意識したいものです。
そして私は、あの日心に届いた「それでも備えよ」という言葉を一生忘れません。
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