ちなみにRSは、よく「レーシングスポーツ(Racing Sport)」という意味だといわれることも多い。だが、ホンダによれば、じつは「ロードセーリング(Road Sailing)」の略だという。セーリングは、ヨットなど風の力を帆(セール)に受けて、水上を進むスポーツのこと。
RSには「あたかも水上を帆走するように、悠々と気持ちよくハイウェイを走る」という意味が込められているという。このことからRSとは、レーシングマシン的な絶対性能を追求したクルマではなく、あくまでも一般道を心地よく、高速で走らせられる高性能さが魅力のクルマであることがうかがえる。
ヴェゼルe:HEV RSのエクステリア

そんな伝統あるスポーツグレードの名を冠したのが「ヴェゼルe:HEV RS」だ。コンセプトは「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」。都市をスポーティに駆け抜けるクーペスタイルのSUVとして開発された。
ベースは、ハイブリッド車の上級グレード「e:HEV Z」。内外装やサスペンションなどにRS専用の装備やセットアップを施すことで、デザインと走りをアップデートし、スポーティさを追求した仕様に仕上がっているという。
エクステリアでは、専用のフロントグリルやRSエンブレム、フロントバンパーロアーグリルなどを採用。スポーティかつ力強さを強調するフェイスデザインを演出する。また、前後のバンパーモールディングはダーククロームメッキ、ドアロアーガーニッシュにはダーククロームの加工を施すことで、さりげない高級感も加味する。ベルリナブラックをベースに、スポーク表面に切削クリア加工を施した18インチアルミホイールも専用で、クルマの足もとにより引き締まった印象を加味している。
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