オープンAIがこの1カ月に契約を結んだAIチップの調達規模は数百万個分に相当する。オープンAIの投資資金調達を懸念する声もあるとはいえ、その一部がTSMCに生産委託されれば、増収に大きく寄与することになる。
足元の業績好調、スマホ向け復調
足元の業績も好調だ。この日発表した7~9月期の売上高は前年同期比30.3%増の9899億2000万台湾ドル(約4兆8700億円)、純利益は同39.1%増の4523億台湾ドルを計上した。米ドル換算の売上高は331億ドルで、事前予測の318億〜330億ドルを上回った。
内訳をみると、AI半導体を含むHPC(高性能コンピューティング)事業の売上は前期比横ばい、全売上高に占める比率は57%と、4~6月期より3ポイント低下したが、スマートフォン向けの売上高は同19%増加し、全売上高に占める比率は3ポイント上昇した。
設備投資も拡大している。7~9月期の資本支出は2874億5000万台湾ドルで、前年同期の2070億8000万台湾ドルから大幅に増やした。ただこれまでのピークである24年10~12月期の3619億5000万台湾ドルには及ばなかった。
7~9月期決算発表直後の10月16日、ニューヨーク株式市場でのTSMCの株価は前日比1.60%下落し、1ADR(米国預託証券)あたり299.84ドルで取引を終えた。
(財新記者:劉沛林)
※中国語原文の配信は10月17日
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