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累計8億本!キリンビールの糖質ゼロがバカ売れのワケ 発売から5年も成長維持。健康志向の高まり見据えた次なる戦略とは

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  • 丹羽 桃子 工場見学マニア・ライター
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どの工場にも共通して感じるのは、開かれた現場としての誇りだ。キリンビールの工場見学は単なる見学にとどまらず、企業と消費者が信頼関係を築くリアルな接点として進化している。新商品発売時には試飲機会が設けられることもあり工場見学参加者が「最新の味」を体験できる場としても機能している。

お酒が飲めない人もジュースやノンアルビールを楽しめる(写真:筆者提供)

酒税改正後を見据えた次なる成長戦略

では、これからのキリンビールはどんな未来を描いているのか、最後に尋ねてみた。

「26年10月の酒税改正以降、ビール類は大きく4つのサブカテゴリーに分類されると予想しています。高価格・スタンダード・エコノミーという価格帯別の3カテゴリーに加え、それらを横断する形で機能系のサブカテゴリーが引き続き存在し、健康志向の高まりや高齢化の進展に伴って堅調に推移すると見ています。

『一番搾り 糖質ゼロ』を含む糖質オフ・ゼロ商品でこの機能系カテゴリーの成長に貢献しつつ、ビール類の中で最大ボリュームとなる狭義ビールカテゴリーでは、 主力ブランドである『一番搾り』群、『晴れ風』『キリン グッドエール』で市場を上回る成長を実現し、利益成長を図っていきます」(キリンビールマーケティング部担当者)

糖質ゼロを「制約」ではなく「価値」として磨き上げた5年間。開発から製造、そして消費者体験に至るまで、すべての現場で挑戦が続いている。“飲みたいから選ばれる糖質ゼロ”という新しい価値観が、ビール市場の未来を大きく変えていくかもしれない。

【写真を見る】糖質オフ・ゼロ系ビール市場でバカ売れしている『一番搾り』。工場見学の様子

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