「もしもタワマンから落ちたら……」。頻発する子どもの転落事故《「設計の限界」と「親の限界」》それでも注意し続けるしかない現実


事故防止策は長年言われ続けているが…
しかし、すでにこうした対策は子育てをしていれば、さまざまなところで繰り返し言われており、食傷気味の方も多いだろう。しかし、事故は隙を突いて起きる。恥ずかしながら筆者もヒヤリとしたことがある。
我が子が3歳の頃、その日は祖父母が遊びに来る予定であった。いつもマンション下にある来客者用駐車場に祖父母が車を停めるため、それを待ちわびた息子は自分で押し入れから脚立を出し、ベランダ柵そばまで運び、脚立に乗って駐車場をのぞきこもうとしていた。
幸い筆者が脚立に乗ろうとする時に気づき、止めることができた。アルミ製の軽い脚立であったが3歳児が持ち運ぶとは思っていなかった。
また、友人は家族でプラネタリウムに行った日の夜、星に興味がわいた6歳の子どもが、気づいた時には星をもっと近くで見たいとベランダの手すりによじ登っていたという。
「ちゃんと高所の危険を分かっていると思っていたのに……」と友人は言った。子どもの興味関心の対象が増えるのは嬉しいことだが、日々成長し、できることが増えるのに伴い保護者の想定外の行動をすると肝に銘じておかねばならない。
自分の家庭では起きないだろうと考えている保護者も多いと思うが、今一度子どもの成長具合を踏まえて、家庭内の点検をしていただきたい。


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