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「まだこんなことする人いるんだ…」「学生だろうと許されない」 くら寿司"醤油ペロペロ"事件…また起きてしまった"残念な理由"

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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禁止されるほどやりたくなる“カリギュラ効果”という心理現象があり、これが若年層の不適切行為につながりやすいところがあります。だからこそ、「誰かに禁止されるのではなく、自分でありえないと思わせる」ところまでの環境作りが必要ではないでしょうか。

そしてもう1つ大切な予防策としてあげておきたいのは、各種メディアの責任を持った続報。怒りの感情を集めやすい不適切行為に関する報道は、視聴率・部数・PVなどの数字が上がるため、各社が大々的に報じる傾向があります。

しかし、当事者の顛末、企業の各段階における対応、訴訟の結果、その後の人生などが報じられるケースはほとんどありません。メディアには「不適切行為を扱うからには最後まで報じる」というモラルが求められ、それを見る私たちは監視していくべきでしょう。

厳しく突き放すだけでは、更生は難しい

最後に、日ごろさまざまな悩み相談を受けているコンサルタントとして、ここまで読んでくれたみなさんに伝えたいのは、厳しさと優しさのバランス。今回のケースで言えば、当事者の高校生は家族とともに罪を償うことになり、長期にわたって厳しい視線が注がれるでしょう。

ただ、まだ若く未熟な当事者を厳しく突き放すだけで立ち直らせることは難しく、変化が見られたら優しく受け入れることも必要ではないでしょうか。

「他人を厳しい目で見る人ほど、自分の言動が抑制的で窮屈なものになりやすい」という弊害もあるだけに、反省した姿が見られたら優しい言葉をかけてもいいように思います。

不適切行為とSNS投稿が報じられると、必ずと言っていいほど「完全に人生を棒に振った」というニュアンスのコメントが多数見られますが、第三者が貼るレッテルとしては行きすぎの感があり、そもそも他人が決められることではないでしょう。

厳しさばかりで優しさを感じづらい社会は、まさに一寸先は闇。自分や身近な人々、会社や学校などが常にリスクを抱える苦しい毎日になってしまうだけに、1人ひとりが厳しさと優しさを併せ持つ社会でありたいところです。

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