週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

「まだこんなことする人いるんだ…」「学生だろうと許されない」 くら寿司"醤油ペロペロ"事件…また起きてしまった"残念な理由"

10分で読める
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2/6 PAGES
3/6 PAGES

そもそもSNS投稿も、「身内だけだからいいかな」「一定期間で消えるインスタのストーリーズなら大丈夫」という程度の意識だったニュアンスがうかがえました。

さらに、若年層が不適切行為とSNS投稿をしてしまう背景としてあげざるをえないのは、狭く偏った日常の行動パターン。

この数年間、不適切行為とSNS投稿がどんな事態を招いてきたのか。日ごろ友人間の狭いコミュニティでSNSを使い、ネット上で好きなものばかりを見るため、「ほとんどニュースは見ない」という人も少なくないようです。

もし知っていたとしても、「ちょっと炎上しただけ」という認識では抑止効果につながらないでしょう。これらは若年層に限った話ではありませんが、年々アップデートされていく社会常識やモラルを学ぶ機会の個人差を感じさせられます。

いずれにしても重要なのは、「あんなに叩かれたのだから、さすがにもうやる人はいないだろう」という楽観論での再発予防は難しいこと。詳細は後述しますが、いくつかの角度から一歩踏み込んだ対策が必要でしょう。

不適切行為が連鎖してしまう悲劇

次に、彼女の名前や住所などをさらす行為が続出するのは、単に懲罰感情からなのか。

不適切行為の内容を見れば、「こんなに悪いことをした人には罰を与えるべき」という感情が芽生えるのは当然でしょう。

特に自分も利用する飲食チェーン、ひいては飲食店における信頼性が揺らぎかねない、今回のような行為への嫌悪感は大きく、自分の生活空間が汚されるような感覚の人がいるかもしれません。

ただ、「名前や住所などをさらす」こともまた不適切行為の1つ。どんな理由があったとしても「第三者が個人のプライバシーをさらし、怒りの感情を集めて追い込む」という行為がまかり通る世の中は不穏でしかありません。

「もし知らない人が自分の個人情報をネット上にさらしたら……」と考えると怖いように、生きづらい社会を作っているように見えてしまいます。

次ページが続きます:
【「罰が不十分」「生ぬるい対応ばかり」】

4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象