「まだこんなことする人いるんだ…」「学生だろうと許されない」 くら寿司"醤油ペロペロ"事件…また起きてしまった"残念な理由"
象徴的なのは、ただ叩かれているだけでなく、「まだこんな事をしている人がいるんだ」「なぜやめられなかったのか理解できない」「何が楽しいのかわからない」などと戸惑い、あきれるような声の多さ。
これまで不適切行為のSNS投稿は何度となく報じられ、なかでも2023年に発生した同じ回転寿司チェーン「スシロー」の騒動が記憶に新しいだけに、理解不能なのでしょう。
なぜ当事者の女性は寿司をさわり、醤油を飲むなどの行為に至り、ネット上にアップしたのか。また、彼女の名前や住所などをさらす行為が続出したのは、単に懲罰感情からなのか。くら寿司の対応は過去のケースを踏まえた適切なものだったのか。再発防止のためにどんな策が考えられるのか。
今回の騒動に限らず、繰り返される飲食店における不適切行為とSNS投稿の本質を掘り下げていきます。

迷惑行為に「大した理由はない」という危うさ
まず、なぜ女性は寿司をさわり、醤油を飲むなどの行為に至り、ネット上にアップしたのか。
報じられている記事を見れば、当事者が女子高校生であることは間違いないでしょう。
「高校生の無責任ないたずら」「あまり意味はないのだろう」という声があがっていたように、「ちょっと悪いことをしたかった」「悪いことを友だち間で共有してスリルを味わいたい」などの気軽な気持ちだったのかもしれません。
特に学生時代は仲間うちで盛り上がることだけを考えやすく、なかには何らかの共犯者となることでゆがんだ絆を確認しようとする人もいます。これは裏を返せば、それ以外の大した理由がないから、考えが「その先に何が起こりうるか」というリスクにおよばないのでしょう。
「本当にその不適切行為をやりたいのか」「本当にそれをすれば友人との絆が深まるのか」を考えない人だから、「監視カメラに撮られているのでは?」「誰かに目撃されて警察に突き出されるかもしれない」などと考えることもない。
ましてや、「対応に追われた企業から損害賠償を求められるかもしれない」「誰かの職を奪ってしまうかもしれない」などと思うこともないのでしょう。
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