ドミノピザ「鼻ほじ」バイトテロ騒動から得る教訓 バイトに倫理観を求めるのが間違っているのか…?

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このところ、いわゆる「バイトテロ」が、相次いで表面化している(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)
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「ドミノ・ピザ」店内で撮影された動画が、SNSに投稿されて炎上している。ドミノの制服姿でピザ生地をこねる人物が、鼻の穴に指を突っ込み、その指を生地に突き立てる——。まったく衛生的とは言えない内容が問題視され、運営会社が謝罪に追い込まれた。

この件にとどまらず、このところ従業員による「バイトテロ」が頻発している。昨年は回転寿司チェーンでの「醤油ペロペロ」をはじめとする「迷惑客テロ」が相次いだが、それとの関連性はあるのだろうか。

ネットメディア編集に10年以上携わり、数多くの「炎上事案」を見てきた筆者が、その経験から考察する。

相次いで表面化している「バイトテロ」

冒頭の動画について、運営会社のドミノ・ピザ ジャパンは2024年2月12日、同日午前2時ごろに営業終了後の尼崎店(兵庫県)にて、同店のアルバイト従業員が撮影したものだと発表した。

24時間の発酵工程が完了する前の生地だったとして、それ以外の生地も含めて、すべて廃棄処分に。尼崎店は同日付で営業停止した。加えて、関与した従業員への対応として、「就業規則に則り、厳正に処分する予定」であり、また「厳正な法的措置を検討中」だとした。なお従業員は翌日、解雇されたと報じられている。

このところ、いわゆる「バイトテロ」が、相次いで表面化している。

2月6日には、すかいらーくレストランツが運営する「しゃぶ葉」伊奈店(埼玉県)で、口の中にホイップクリームを流し込む動画が撮影・投稿されて話題になった。こちらも営業終了後に、廃棄予定の食材が用いられたとして、「当事者への厳正な処置を行った上で、従業員教育の再徹底について改めて取り組む」と発表している。

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