「まだこんなことする人いるんだ…」「学生だろうと許されない」 くら寿司"醤油ペロペロ"事件…また起きてしまった"残念な理由"
ネット上で「さらし行為」「特定行為」を行っている3人に話を聞いたことがありますが、彼らの主な言い分は「被害者保護の観点から罰が不十分」「企業も結局、示談などの生ぬるい対応ばかり」「だからネット上での“私刑”が必要」。
正論のように聞こえますが、だからといって利害関係の薄い第三者が罰の程度を決めることに危うさを感じてしまいます。
彼らは「これくらいの罰は当然」という口ぶりでしたが、一方で名前や顔を特定した当事者からプライバシー侵害や名誉毀損などで訴えられるリスクには考えがおよんでいませんでした。さらに自分の感覚で“特定”しているため、真偽のあやしいものが含まれ、やはり訴えられるリスクを感じさせられます。
さらに「あまり理由がなくゲーム感覚で行っているだけ」「ネット上が盛り上がって、悪い人が落ちていくのを見てストレス解消している」という声もありました。
今回の騒動でも、「当事者の実家とみなされたグーグルマップ上のスポット名が改ざんされる」という行為がありましたが、これは行きすぎた悪ふざけでしかないでしょう。
こちらも、くら寿司での出来事に匹敵する不適切行為であり、改ざんされた当事者から訴えられるリスクだけでなく、グーグルからの利用停止などの措置も考えられます。
さらし行為や特定行為をする人々が「自分も罰を受けるかもしれない不適切行為をしている」ことに気づいていないところが、今回の騒動で最も闇深いのかもしれません。
未熟な若年層にどう伝えていくのか
では、くら寿司の対応は過去のケースを踏まえた適切なものだったのか。
飲食チェーンは今回のような事態に直面したとき、危機管理に対するスタンスをあらためて印象付けておきたいところ。
くら寿司で言えば、これまで不適切行為を予防するために「抗菌寿司カバー」や「新AIカメラシステム」などを導入していただけに、それをあらためてアピールしておきたいところでした。
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