「ハブが足りない!」今どきの若者はハブ酒で乾杯!ファッションにも活用、ごく一部では沖縄そばの具材にも!→沖縄で進行中の"毒ヘビバブル"の舞台裏
近年では、若者層を意識してブランディングしたハブ酒商品が続々と出ている。沖縄出身のラッパー・Awich がブランドディレクターを務める「HABUSH」(and okinawa株式会社)や、30mlのショットグラスサイズで販売される「HABU CHOTTO」(株式会社GKS OKINAWA)などがそうだ。
独自の存在感を放つ「ハブ革」

ハブを活用できるのは、そのエキスだけではない。独特の模様を持つ皮を使って商品を生み出しているのが「yu-i FACTORY」だ。ハブ革に特化したなめし技術(動物の皮を皮革製品材料にすること)の開発に初めて成功した。店舗には、財布やカバン、ベルトなどのハブ製品がずらりと並ぶ。

オーナーで創業者の幸地賢尚さんは、ハブ革の魅力を「一番はやっぱり模様ですね」と語る。「牛革や豚革は模様がないですが、ハブ革だとすぐにそれがハブ革だと分かるんですよ」。8の字を描いたような柄が所々に出てくるのが特徴的だ。さらに、島ごとに柄の違うハブの特性を生かすなどして複数シリーズを展開、商品ラインナップに厚みを持たせた。薄くて強度のない頭部の皮までもどうにか有効利用したいと、直接触られることのない腕時計の文字盤に採用した。

もともと中高生の頃から革細工をしていて、将来は自分のブランドやお店を持ちたいと考えていた幸地さん。上京して通っていたクラフト系専門学校での自由課題で「自分は沖縄出身だし、ハブ革で何を作ってみよう」と思い立ったのが、その後の人生を決定付けた。
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