
レアアースをめぐる米中対立を機に、乱高下する株式市場。先の見えない市場だからこそ、頼りになるのが「高配当銘柄」だ。
配当利回りの高い銘柄は、市場下落時に下がりにくく、配当収入も得られるといった特徴がある。米国株は年4回の配当や大規模な自己株買いなど、株主還元に積極的な銘柄が多い。FRB(連邦準備制度理事会)による利下げ局面では、下がる市場金利を受けて高配当利回りの魅力がより高まる。
GAFAM(グーグル親会社のアルファベット<GOOGL>、アップル<AAPL>、メタ・プラットフォームズ<META>、アマゾン・ドットコム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>)ではすでに配当済みのアップル、マイクロソフトに加えてアルファベットとメタ・プラットフォームズが2024年12月期から、顧客情報管理ソフトウェア世界首位のセールスフォース(CRM)が25年1月期から配当を始めるなど、株主還元の流れは強い。
10月20日(月)発売の『米国会社四季報』2025年秋冬号は、アメリカ株式市場に上場する主要銘柄について、配当利回りの高い順にランキングを作成。算定の基となる配当や株価は25年10月10日時点。対象は『米国会社四季報』25年春夏号の掲載銘柄だ。
業績拡大から株価も上昇
1位はブラジル大手銀のブラデスコ銀行(BBD)。今25年12月期の業績拡大予想とともに、年明けから株価が上昇している。足元では少し調整しているものの、トランプ政権の対ブラジル関税が発表された7月末以降も株価は伸長。今期配当利回りは8.59%だ。
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