広末涼子「事故ネタ」でTBSが謝罪、制作者に抜け落ちていた3つの思慮
一般的には、このようにクイズ番組のネタとして芸能人を取り上げる際には、制作者が所属事務所に連絡をして、事前に許諾を得るようにするものだ。
会話の流れの中で少しだけ名前が出ただけといった場合には、いちいち許可を得るまでもないと判断されることもあるが、テレビ局にとって芸能事務所は重要な取引先であるということもあり、原則として許可取りをすることのほうが多い。
特に、本件のような場合には、不祥事をネタにして面白がっているのは明らかなので、事前の許可が求められると考えるのが普通である。ただ、事務所がこれだけ強く抗議を申し入れたということは、事前の連絡をしていなかった可能性がある。
仮にそうだとすれば、制作体制に問題があったということであり、その点が批判されるのは当然だろう。
事故は現在も捜査中
次に、捜査中の案件を扱っているという問題もある。事務所の抗議文によると、事故に関しては警察が現在も捜査を進めている状況なのだという。
そして、番組内で紹介されていた「広末が事故を起こした際に時速165キロを出していたと報じられている」という情報は、公的機関から発表されたものではない。番組内では一応「報道された内容である」と断りを入れていたが、そうであっても、その情報をクイズの題材にするのは不適切である。
テレビ局は国民に対する影響力の強いマスメディアであり、報道機関でもある。バラエティ番組を制作する際にも、マスメディアや報道機関としての責任が求められるのは当然であり、その部分で配慮が欠けていたのは重大な過失である。
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