「いい加減にして!あなたなんて死ねばいいのに!」子に言い放った母の"まさかのその後"
本当に伝えたいメッセージは、「早く帰ってきてほしい」のはず。その目的のためには、怒りに任せるよりも、落ち着いた口調で意図を明確に伝える方が効果的です。
「今日は久しぶりにみんなで夕飯を食べられると思ってたから、残念だったな」
「遅い時間は暗くて事故に遭わないか心配だから、9時までには帰ってきてほしいんだ」
「もし遅くなるなら、電話かLINE一本くれると安心できるよ」
こうした言い方の方が、子どもの心にはスッと届きます。それでも気持ちが高ぶってしまうときは、ひと呼吸おいて「落ち着いた大人」を演じてみてください。まるで名俳優のように、冷静で話のわかる親になりきって。
たとえば、深呼吸をして3秒だけ間を取る、心の中で「ここは舞台」と唱えてみる、言いたいことを一度頭の中でリハーサルしてから口に出す。そんな小さな工夫が、「感情」ではなく「伝えたいこと」をきちんと届ける第一歩になります。
親が感情のままに言葉をぶつけてしまうと、子どもはトーンや態度に反応してしまい、本当に伝えたいメッセージが届かなくなってしまいます。
あくまでも目的は、「負の感情を発散すること」ではなく、「正確に自分の思いを伝えること」。その意識を忘れずにいたいものです。
“親の願い”は、“子どもの課題”じゃない
もう1つ、大切なポイントがあります。それは、「親の気持ちや願いを、子どもの課題にすり替えない」こと。
「そんなにだらしないと、大人になって困るよ」「明日も朝早いのに、起きられなくて困るのは自分だよ」などと伝えると、子どもは「それって本当に自分の問題? そっちが勝手に困ってるだけじゃん」と、違和感を持ちます。
子ども自身が「困った」と感じていない段階で、先回りして「将来の困りごと」を押しつけても、子どもには響きません。たとえ本当に将来困ることになったとしても、その人生を歩むのは親ではなく、子ども自身です。
だからこそ、親は「お母さんはこう思う」「私はこうしてくれたら嬉しい」と、自分を主語にした「Iメッセージ」で気持ちを伝えることが大切です。


















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