「正直、ドジャースのワールドシリーズ完全勝利は望まない」 テレビマンが吐露した本音…日本のテレビが思い描く「MLB」《最高のシナリオ》
9月中旬のシーズン終盤、ワイルドカードシリーズの組み合わせが決まる前に話を聞いたとき、ほとんどのメディア関係者は、「できるだけ多くの日本人対決が実現したうえでドジャースが勝ち進んでいく」ことを望んでいました。
まずワイルドカードシリーズでは、ドジャースがダルビッシュ選手と松井選手のいるパドレスと対戦して勝ち、続くディビジョンシリーズでは大谷選手と本塁打数を競い合ったシュワーバー選手のいるフィリーズと対戦して勝ち、リーグチャンピオンシップシリーズでは今永昇太選手と鈴木誠也選手のいるシカゴ・カブスと対戦して勝ち、ワールドシリーズでは吉田正尚選手のいるボストン・レッドソックスと対戦する……そうなったら最高に盛り上がるだろう、という声を何度も聞きました。
結局、ワイルドカードシリーズでドジャースはレッズと対戦し、日本人対決はパドレスとカブスで実現。パドレス、レッドソックスの2チームは敗退したため、日本人対決の可能性はドジャースとカブスのみになりました。
さらに現在、ドジャースがワールドシリーズに進出した場合の相手として、イチローさんが会長付特別補佐兼インストラクターを務めるシアトル・マリナーズが当たることが“最高のシナリオ”として期待する声があがっています。
ただこれは日本人対決に限った話ではありません。
昨年のワールドシリーズはドジャースVSヤンキースという「ロサンゼルスVSニューヨーク」「大谷翔平VSアーロン・ジャッジ」をフィーチャーして盛り上がったように、媒体を問わず興味を引く対戦カードを求めています。
メディアの人々がそれだけ日本人にとって話題性の高い対戦カードを求めるのは、やはり数字の上乗せが大きいから。テレビなら視聴率、新聞なら部数、ネットメディアならPVなどが対戦カードによって数倍変わると言われています。
今年もゴールデン帯の再放送はあるか
個人の選手に目を向けると、やはり“最高のシナリオ”として話題にあがるのは、大谷選手が投げて打った試合でリーグチャンピオンシップシリーズやワールドシリーズの勝利を決めること。
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