また、インター校のアドミッション(入学事務局)の対応も学校によってさまざまで、カジュアルなコミュニケーションをとるスタッフも多いといいます。
問い合わせから回答がもらえるまで時間がかかることもざらにあります。
さらに、日本ではこちらが尋ねなくても、意図を汲んで説明してもらえることがありますが、海外では「ここがわからないので教えてほしい」と、自分で言葉にして尋ねなければ「何も質問がない」と受け取られます。

疑問点を解消するのは「教える側の責任」ではなく、「尋ねる側の責任」なのです。
どちらがいい、悪いではなく単純な「文化の違い」ですから「なるほど、ここではそうなのか」と受け取ったうえで交渉するしかないのですが、「日本ではこうしてくれるのに」と日本の常識で考えてしまうとフラストレーションが溜まる一方です。
アドミッションと折り合いがつかず「こんな学校に子どもを通わせられない!」と転校を決めたご家族もいます。お子さん自身は学校を気に入っていたのに、残念です。
「外国で暮らす」という大前提に立ち返ろう
「教育移住」という言葉を聞くと、「子どもがインター校で学ぶこと」にばかり目が行きがちですが、言語や文化の違う「外国で暮らす」という大前提があります。
生活するうえでのトラブルは日本でも多々あれど、母国語である日本語で簡単に意思疎通が取れること、そして、日本ならではの「かゆい所に手が届く」品質・サービスで、不満が大きくならずに済んでいるところがあるのかもしれません。
ですが、いくらマレーシア教育移住が身近なものになったとしても、マレーシアは言語も文化も違う「外国」です。
「子どもが英語を話せるようになればそれでいい」「子どもが馴染んでくれればそれでいい」ではなく、教育移住を通して自ら言葉の壁に挑み、異なる文化と前向きに向き合おうとする親の姿勢こそが、子どもの英語力や国際感覚の向上にプラスの影響を与えるのではないでしょうか。
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