「やっぱ日本に帰る…」教育移住で「うまくいかない親」の共通点「子どものことだけを考える親」の誤算とは?

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「英語を話せる子になってほしい」という希望で渡馬する教育移住者の中には、子どもだけでなく親御さんも英語を話せないケースがあります。

親が英語を話せず、閉塞感・孤独感を募らせることも

もちろん、親子で英語力をつけることを目的とし、親御さんも語学学校に通ったり、現地で友人をつくり英語で積極的に交流するケースもありますが、英語力に自信がないがゆえに外出や人との交流がままならず、閉塞感・孤独感を抱く場合も。

前出の藤井氏によると、「孤独で疲れた」と、マレーシアを後にする方もいらっしゃるようです。

パーティ会場
インターナショナルスクールのクラスメイトが消防署で開いた誕生日パーティ。親子で招待されることが多く、子どもたちが遊んでいる間は親同士の交流の時間に。英語を話せないと日本人同士で固まってしまうことも(写真:筆者撮影)

昨今の教育移住者の増加もあり、都市近郊には多くの日本人家族が住んでいるため、日本人同士で交流することは可能です。

自分たち以外に頼れる人がいない中、交代で子どもの送り迎えや遊びの付き添いをするなど助け合える密な関係性を築ける一方で、「自分は同じコンドミニアムの日本人グループLINEに招待されなかった」「誰と誰が繋がっているのか分からないので、気軽に愚痴も言えない」など、密だからこそ新たな人間関係の悩みが生まれることもあります。

LINE
日系の病院の場合、LINEを使って日本語での問い合わせも可能。また、ローカルの病院の場合Whatsappというメッセンジャーアプリを導入していることが多く、テキストで問い合わせができる。(写真:筆者提供)
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