7浪目も2番目の子どもが生まれたこともあり、子育てをしながら東進衛星予備校に通っていた新開さん。しかし、この年は長年の受験生活でネックとなっていた情報面を解決する糸口を掴みました。
「40歳を超えて藤田(藤田保健衛生大学)に合格した人の本を読んだことがきっかけで、その人にメールを出したんです。すると、丁寧にメールを返してくださったのですが、年齢的に高い学生や、女性をあまり取らないとされる大学を教えてもらえたんです。その中で藤田は再受験生も取っていると聞きましたので、自分がやってきたことを発揮するにはとてもいい大学だと思いました」
こうして7浪目の受験では、10月に実施された藤田保健衛生大学医学部の推薦入試に臨み、なんとか合格をすることができました。受験生活は7年間にも及びましたが、39歳でついに目標を叶えることができたのです。
「入試では頭が真っ白になることがなく、実施された英語・数学・小論文などの科目になぜか集中することができました。医学部に生涯かけていくぞと思っていましたが、その思いは7年間受験勉強を続けていたどのタイミングでも、ずっと変わることはありませんでした」
学ぶことがすごく楽しかった
こうして7浪の末に40歳になる年に藤田保健衛生大学医学部に入学した新開さん。進級がすごく厳しい環境で勉強していたこともあり、4回の留年を経験。国家試験も2回不合格となり、3回目に合格した新開さんは、ついに53歳で医師になるという夢を叶えることができました。
波乱万丈の人生を歩んできた彼女に、浪人してよかったことを聞くと「勉強ができたこと」、頑張れた理由は、「学ぶことがすごく楽しかったから」と答えてくれました。
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