決勝直前!キングオブコント2025の見所 フレッシュなトリオに無冠の帝王…決勝進出メンバーを徹底解説

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ともに41歳だが、結成1年目で『R-1』『KOC』決勝進出は目を見張るものがある。自作の小道具でファンタジックな世界を形成し、ハギノが後半に向かってみるみる大将を振り回していく。これがハマれば、上位に食い込むことになるだろう。

5度目のベテラン、初進出の人気コンビ

かつて『KOC』を沸かしたコンビ・しずるの池田一真と純は、9年ぶり5度目の決勝進出を果たしている。

しずるの池田一真(写真左)と純(写真右)(TBSテレビ公式サイトより引用)
しずるの池田一真(写真左)と純(写真右)(TBSテレビ公式サイトより引用)

『THE THREE THEATER』および『爆笑レッドシアター』(ともにフジテレビ系)のレギュラーメンバーとして活躍する一方で、2009年の『KOC』決勝で3位(しずるの最高順位)となり賞レースでも高い評価を得た。しずるは、池田と純のそれぞれがネタを作り、作・演出を完全に分けて単独ライブを年2回開催する珍しいコンビだ。

2009年は純、今年は池田が作ったネタ2本で勝負することになる。純が自身のYouTubeチャンネルで「優勝してみなよ! 俺のが上だ」と笑いながら相方の池田を煽っていたが、果たして準優勝以上の結果を残すことができるか。

これに対し、レインボーのジャンボたかおと池田直人は初の決勝進出。人気、実力ともに高いコンビなだけに、満を持してのファイナリストという印象だ。

レインボーのジャンボたかお(写真左)と池田直人(写真右)(TBSテレビ公式サイトより引用)
レインボーのジャンボたかお(写真左)と池田直人(写真右)(TBSテレビ公式サイトより引用)

2018年元日の『ぐるナイ おもしろ荘』で優勝し、YouTubeチャンネルのコント動画がジワジワと注目を浴び、『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)で披露した連続テレビ小説「ひやまとみゆき」シリーズで一気にコンビの知名度を上げた。

女性役の池田が男性役のジャンボを翻弄するコントを中心に、癖のあるキャラクター造形とテンポの良い会話によって笑いを生んでいく。今大会もっとも大衆的な彼らのネタが、突出した笑いを生むことになるかもしれない。

審査員は昨年と変わらず、東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、かまいたち・山内健司、シソンヌ・じろうの5名。今年も歴代王者たちの採点、率直なコメントに期待したい。

一体どの組が18代目の王者となるのか。いよいよ決勝戦の幕が開く。

【写真】キングオブコント2025決勝進出者の顔ぶれを見る
鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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