決勝直前!キングオブコント2025の見所 フレッシュなトリオに無冠の帝王…決勝進出メンバーを徹底解説
1本の軸を持ち多様なネタを作り続けてきた彼らが、ついに賞レースの頂点に立つことになるか。
『KOC』常連組とうるとらブギーズの執念
常連組が王者の座を射止める結末も考えられる。この点で真っ先に思い浮かぶのが、ファイヤーサンダーのこてつと﨑山祐だ。

2018年の『ABC』で優勝して以来、目立った賞レースでなかなか結果を出せずにいたが、2023年から3年連続で『KOC』決勝進出。昨年は僅差で3位という好成績を残した。
彼らの特徴は、何と言っても“ネタバラシ”後の展開のうまさと、こてつのリアクションの面白さにある。今年の準決勝でも、よくある設定から思わぬ方向へと飛躍するネタで観客の心をつかんでいた。3度目の正直で栄光を手にすることになるか。
どの組よりも優勝したい気持ちが強いのは、や団のロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享かもしれない。

今年で4年連続の『KOC』決勝進出。2022年に3位、2023年に5位、2024年に4位と常に高い評価を受けてきた。セリフ量の黄金比は「ロングサイズ伊藤:5、本間キッド:4、中嶋享:1」。伊藤がクレイジーな言動を見せ、本間がその衝撃を表情豊かにリアクションで示し、中嶋が飄々としたキャラクターでさらに特異な状況を歪ませる。
「日常と狂気のコントラスト」ばかりに目がいきがちだが、実は役割分担がはっきりしていて見やすい構図になっているのが奥深い。今度こそ大会の空気を掌握し、常連組から脱することができるか。
や団と同じく4度目の決勝進出を果たしたのが、うるとらブギーズの佐々木崇博と八木崇だ。

2019年に初めて『KOC』決勝に進むと、後に王者となるジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズを抑えて準優勝を果たす。この年から3年連続でファイナリストとなるも、その後は準決勝の壁を越えられずにいた。
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