新iPhone全4モデルをしばらく使い分けてみた筆者が語る、標準モデル「17」で8割の人が満足できると思う理由

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カメラは1つのみの搭載だが、実際にはメインカメラのみを使用する人が多いのが実情だ。むしろ背面デザインがシンプルになることで、迷いなく撮影に集中できるという利点もある。

画面サイズの違いが使用感を大きく左右する(筆者撮影)

大画面の落とし穴

iPhone Airで注意すべきは、従来のiPhoneより大きな画面サイズだ。6.3インチの画面で片手操作ができていた人でも、iPhone Airでは画面上部への到達が困難になる可能性がある。

筆者の経験では、画面上部のタップ操作で持ち替えが必要になることが多かった。購入前には必ず店頭で実際の操作感を確認してほしい。特に手の小さい女性や高齢の方には、サイズ感の確認が重要だ。

「薄すぎて壊れやすいのでは」という心配もあるだろうが、これは杞憂だ。筆者はApple本社で60kg以上の圧力をかける耐久試験を見学したが、iPhone Airは破損しなかった。チタン製ボディにより、薄さと強度を見事に両立している。

iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxの機能差は、画面サイズとバッテリー容量のみだ。カメラ性能やプロセッサーに違いはないため、純粋に好みで選択できる。

Pro Maxの大画面は、動画視聴や写真鑑賞で圧倒的な迫力を提供する。家族で動画を見る際や、旅行の写真を皆で確認する場面で威力を発揮するだろう。一方で、物理的なサイズの大きさから両手操作が前提となる。

日常的に片手操作することが多い人には、iPhone 17 Proのほうが現実的だ。電車での通勤時間や、子どもと手をつないでいるときなど、片手操作の機会は意外に多い。

iPhone選びで最も重要なのは、自分の使用パターンと真に必要な機能を見極めることだ。「高いもののほうが良い」という先入観は捨て、冷静に判断してほしい。

iPhone 17で8割のニーズが満たされるなら、残り2割の機能のために5万円を支払う合理性があるかどうか。その差額で他の有意義な買い物ができることも忘れてはならない。高額な投資だからこそ、後悔のない選択をしてもらいたい。

草刈 和人 テックメディア「ゴリミー」運営

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くさかり かずと / Kazuto Kusakari

1987年生まれ。幼少期を米国ノースカロライナで過ごし、渋谷教育学園を経て慶應義塾大学を卒業。その後コンテンツ制作会社で、モバイルキャリア公式コンテンツの運営業務や新規事業に携わる。同時期にアップルについての情報発信をしたいと考えテックメディア「ゴリミー」(⁦⁦https://gori.me⁩⁩)を立ち上げ2016年に法人化。現在もアップルを中心としたテクノロジーやガジェットに関する情報を追っている。フリー素材サイト「ぱくたそ」の運営関係者兼カメラマンとしても活動。愛用機はEOS R5 Mark II。モットーは「読者と共に学び、一緒に視座を高めたい」。特技はボイスパーカッション、二児の父。

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