参入障壁は低いけど…農家に「ジャムの加工・販売はおすすめしない」理由。 マーケティングのプロが教える"消費者軸"の商品開発

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みかんのジャム
ジャムは農家にとって取り組みやすい商品ですが、ただ作るだけでは「売れない商品」になってしまう可能性があります(写真:Nitr/PIXTA)
商品開発をするとき、陥りやすい落とし穴を知っていますか? それは、「商品とはこういうもの」という思い込みをしてしまうこと。
農業専門のデザイン会社・はりまぜデザイン代表の角田誠氏は、「消費者を観察せず、『これしかできないから』『みんなそうしているから』という思い込みで商品を作っても、売れるものはできない」といいます。
“消費者軸”で商品開発をするにはどんな視点が必要なのか、『農家のための売る技術 100 農業特化「ブランディング×マーケティング×デザイン」のコツ』より一部抜粋・再構成のうえより解説します。

消費者に合わせて商品を「加工」する

商品開発というと、加工品や6次産業化が思い浮かぶでしょう。しかし、僕は青果こそしっかりと商品開発をしないといけないと思っています。何も考えずにただ袋に詰めただけでは商品ではありません。

たとえばトマトを4個入りで販売しているとします。ではなぜ4個なのですか? 「4個ぐらいがいいと思った」「周りもみんな4個だから」といった理由でそうしているのではないでしょうか。はい、そこには消費者がいませんよね。主語がすべて「私」です。

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