参入障壁は低いけど…農家に「ジャムの加工・販売はおすすめしない」理由。 マーケティングのプロが教える"消費者軸"の商品開発
そこで消費者は誰かを知るために売り場を観察し、たとえば「単身者が多い」とわかったとします。単身者には4個は多すぎます。新鮮なうちに食べ切れる2個がいいとわかりました。そこで2個入りにしてみます。ただ、ここで終わってはちょっと弱い。「単身者用」「食べきりよう」などと、新たなカテゴリーとして伝えるのです。「新鮮食べきりトマト」「自分用、ご褒美トマト」などとネーミングし、なぜ2個入りなのかをシールやPOPなどでしっかりと説明しましょう。
こうすることで、日用使いの青果もブランドになります。これが商品開発です。毎日売ることができる青果こそ、ブランディングを行いしっかり利益を確保することが重要です。ぜひあなたもただの袋詰めではなく、「商品を作っている」と意識してみましょう。
消費者が購入する目的を考える
あなたが作る商品は、メインのおかず用に買われているのか、副菜用なのか。また、美味しさで選ばれているのか、機能面なのか。さらにもう少し広く捉え、日用使いなのかギフトなのか、または業務用なのか。こういった「どのように使われる商品なのか」を把握しましょう。
どんな使われ方をしているのか、これを把握しておかないと、あなたが作ったブランドの方向性と消費者の意識がズレてしまいます。これがズレると、見せ方や内容量、価格などすべてがズレていきます。
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