東洋経済オンラインとは
ビジネス

参入障壁は低いけど…農家に「ジャムの加工・販売はおすすめしない」理由。 マーケティングのプロが教える"消費者軸"の商品開発

7分で読める
  • 角田 誠 株式会社はりまぜデザイン代表
2/5 PAGES
3/5 PAGES

たとえばあなたは自宅用・家庭用のつもりで無地の袋に入れて安く販売していたとします。しかし消費者はあなたの商品がとても綺麗で美味しいのでギフトで使用したいと思っているのに、袋ものしかないことで諦めていたとしたら……。これはチャンスを取りこぼしているかもしれませんね。

ジャムの消費量は1年でたった5瓶

加工品を作るとなると、真っ先に思い浮かぶのがジャム、ジュース、ドライフルーツです。これらはもう飽和状態です。少し手の込んだものとしてはクラフトコーラ、シロップ、ドレッシング、調味料、ソース、ご飯のおとも、カレー、ジェラート、スイーツ、お酒などでしょうか。

どれを作るにしても「これしかできないので作る」ではまず売れません。すべてにおいて大切なのは、消費者が買いたいと思うかどうかです。

たとえば最もプレイヤーの多いジャムですが、どんな人がどんなジャムを求めているのかをよく観察しましょう。というかまず、どれほどの人がジャムを食べるのかが重要です。つまりマーケット(市場)規模です。

総務省の家計消費状況調査では、1世帯当たりのジャムの年間支出額(2023年)は1067円だそうです。スーパーのジャムを1瓶200円と仮定して、年間で5瓶程度。ひと月に1瓶も食べないということがわかります。

ちなみに僕はここ1年を振り返ってみて、1瓶も食べていません。弊社にジャムのデザインを依頼していただく方にも、「ちなみにあなたはジャム、いつ食べました?」とお聞きするのですが、「そういえばいつ食べたっけ……」という答えが多いです。

次ページが続きます

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象