「間違いなく最恐」「秋が最も危険」 クマよりも死者を多く出している危険生物…《スズメバチ》意外と知られていない"恐怖の実態"
分布は、北海道や本州、四国、九州、対馬、屋久島、種子島で、沖縄には生息していない。雑木林の樹液に集まるほか、セミやイモムシなどの昆虫、ミツバチなどのハチ類の巣を襲ってえさにする。
巣は、林の中や田んぼのあぜ道の横、畑の周囲などの「土中」に作られる。人が襲われると、頭や顔、手など、露出部を攻撃されやすく、刺された瞬間に激しい痛みが生じる。

「オオスズメバチの巣は土の中に作られるため目立ちにくく、気づかずに接近してしまい攻撃を受けることがあります。農作業中や、キノコ採り、山菜採りなど、田畑や林の中にごそごそ分け入ったときに刺されます。特に林業をされている方の被害は多いです」
巣は都市部にも作られる
オオスズメバチは「土の中」に巣を作るが、キイロスズメバチとコガタスズメバチは木の枝など“空中”に作る。スズメバチ類は、林や田畑のほか、人家の庭や公園など、人が暮らす場所にも生息する。山間部だけでなく、都市部にも巣は作られているのだ。

「キイロスズメバチ」は、北海道から九州、対馬、屋久島に分布する。体長は17〜28mm、体全体に黄色の毛が密生している。
人家の軒下や木の枝、橋の下、屋根裏などさまざまな場所に巣を作る。発達した巣には、1000匹以上の個体がいるため、攻撃性が強く、巣に振動が加わっただけで興奮し、多数の個体が人を襲う。黒い部分を攻撃する習性を持つため、頭部や目の近くを刺すこともあるという。
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